白 [*Christmas holidays 2005]
クリスマス休暇の旅のおはなし/その7
白。
はためく白。
まぶしい白。
シーツの白。
白。
1番南の街、TARIFA。
雨にぬれる石畳の路地裏に見つけた小さなペンション。
小さなレセプションに、明るく笑顔のかわいい女の子。
簡単な英語さえも、まったく通じない。
身振り手振りにくわえ、ちっちゃなメモ用紙に絵を描く。
女の子は、笑いながら大きい身振り手振りで答えてくれる。
食事なし、トイレシャワー共同。
2人で25ユーロ。(約3,500円)
お部屋を見たいと手でワッカをつくり、目にあててキョロキョロする。
女の子は、わかった、というように、
同じように手でワッカをつくり、目にあててキョロキョロする。
4畳半くらいのお部屋にシングルベッドが2台と洋服掛けがひとつ。
しわひとつないベッドメイク。
ピカピカに磨かれた床、真っ白い壁、
仕上げの粗い白く塗られた木製の窓枠。
高い天井、むき出しの梁、小さな照明、
黒い鉄の檻で囲まれた奥行きの浅いバルコニー。
とてもセンスのいい部屋だった。
なのに、部屋の写真がない・・・。(涙)
寄り道したBOLONIAの海岸