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恐るべし、冷気。 [*Christmas holidays 2005]

クリスマス休暇の旅のおはなし/その9

モロッコのTANGEからTARIFAに戻った。
次に目指すはポルトガル。
地図を広げ、AYAMONTEから船で行くコトに決めた。
再びレンタカーで、車を返す為にJEREZの空港へ向かう。


悪天候             数時間後の青空

その道すがらに自由人が、
「行きに通った小さな街”Medina -Sidonia”に1泊してみようよ。」
と、いいだし、予定変更。
しかしこの予定変更が、衰弱していた体にさらに鞭がはいることになる。

車を野原のパーキングにおいてホテル探し。
急な坂道ばかりの街を、歩き回る。
2人で77ユーロ(約10,800円)の、とてもキモチがよくセンスのいいホテルと、
2人で24ユーロ(約2,400円)の、薄暗いなんとも冷えきったホテルで迷う。
散々考えたあげく、結局、薄暗い冷えきったホテルを選択。

あきらかに、我々以外誰も泊まっていない。
ホテル全体に薄暗く湿った空気が流れている。

日が落ちるといっきに冷える南スペイン。
気温は5度とでている。
しかし、部屋がなぜか外より寒かった。
部屋の中でコートも脱げない。

夜の9時、ホテルの向かいにあったピザ屋さんへ夕食に。
どこのお店もスペインの夜は混んでいる。
メニューを聞いてもらえるまで、カウンター前に立って1時間半。
席を確保し、食事がででくるまでさらに1時間。
それでも暖かいピザ屋さんは天国だった。


ポカポカ天国

夜中12時すぎに戻った部屋は、
天井・壁・床の面という面から、冷気が流れでていた。
このままでは眠れないからお酒で暖まろうと、また、街へでた。


賑やかなのか?         賑やかでないのか?
 
こっちむいてワン        あっちむいてワン

部屋に帰り、勇気を出してシャワーを浴び、
しめったバスタオルで体を拭き、着込む。
足にも手にも靴下をはく。
雨に濡れたコートも着て、そのままベッドに潜り込んだ。
朝の5時、凍えるような冷たさで目が覚める。
いちど目が覚めたら最後、眠れない。
外が明るくなるまで、じっと耐えた。

ひどかった記念に部屋の写真をパチリ。


廊下向きの小さな窓       外向きの小さな窓

そして、無言でホテルをでた。

眼下に広がる雲海に向かっておもう。


「あのホテルは無理、」

「無理だよ、」           「無理でした・・・。」

この街から逃げるようにして車を走らせた。


霧のむこうに青空

崖の上の街”Arcos de la Frontera”に、たちよる。


崖の上に街

白い街がスキ          洗濯物がスキ

この後もさんざん寄り道をして空港に到着。
給油ランプが点灯した。
うむ、奇跡?

でも、こんな奇跡、別にいらなかったケド・・・。(爆)


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