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Bon Voyage! [knäckeな日々(MOÇ)]

2回目の車で引っ越し、の風景。 *首都MAPUTOにて* その19

注 *なが〜いキロクです*

モザンビーク国唯一の飛行機会社
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Moçambique Airlines

出発の日。
あさいちばんのJohannesburg(ヨハネスブルグ)へ向かう飛行機に乗るため、
ドライバーには朝の4時半に、ホテルへお迎えにきてもらった。
顔見知りだったホテルスタッフに「Até próxima(またあおう)」
と、お別れの挨拶をし、荷物を車に乗せてもらった。
少し多めにチップを渡し、固い握手をし、車に乗り込んで。

スタッフは「Bon Voyage!」と、車が見えなくなるまで手を振ってくれた。

車の中は、なんともいいがたい空気。
その微妙な空気をなんとかしようと、ドライバーがつとめて普通に明るく話す。
こちらも、つとめて普通に話すんだけど・・・、
こういう時の空気は、どうしたってどうにもならないものね。

早朝のMAPUTOはまだ車は少なく、とても静かだった。
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きむたこは、窓の外にカメラを向けて。
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いつままたこの風景を見ることはできるのかな。

国内線と国際線が横並びの小さな空港に着いた。
でも、なんだか様子が変だ。
国際線のガラス扉に張り紙があるのをドライバーが見つけて、
車を降りて、その張り紙を見に行った。

ドライバーが、ちょっと興奮気味に小走りで、
「新しい空港へ行ってね。」って書いてあるよ〜!と、言いながら車に戻って来た。

ほど近くに、大きな国際空港の工事を長い間やっていたんだけれど、
どうやらそれが完成して、
きむたこ達がモザンビークを離れるこの日から国際線は新しい方に移動したらしい。
車の中は、「新しい空港だって〜、一番だね〜。」と、ちょっと明るくなった。

新しい空港へ着いた。
この空港はチュウゴクの援助で作られたもの。
大きくてピカピカ真新しい空港。
いつもなら、空港で写真を撮ったら怒られるところだけど、
ココはいいのか、コノ日はいいのか?
みんな、遠慮なく写真を撮っていたので、きむたこも。

白くてピカピカで光って、見事にぜーんぶピンボケ。(笑
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ドライバーは「新しい空港にいちばんに入ることができて、ラッキーだよ〜!」と喜んでいた。
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きむたこ達の乗る飛行機はTM301、真新しい空港のいちばんのフライト!(◎o◎)/
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ロビー片隅では、空港工事の写真展示があった。

チェックインがはじまった。
長い行列に並んで。
チェックインカウンターの女性が、やけに笑顔でハキハキ動くのが気になった。
新しい空港では、サービスもかわった??

チェックインが終わるのを待っていてくれるドライバーのもとへ。
「問題なかったよ。」と告げる。

ドライバーと、最後のお別れ。
お互いの健康とお互いの家族の健康を願い。
そしてドライバーは、「いつでも僕と僕の家族は待っているよ。
僕の家が、僕の家族が、モザンビークでボス達の家で家族だから。」そう言った。
そして、「いつまかたアフリカに住むことになったら、連絡をしてほしい。
アフリカだったら車でどこでも行ける。だからまたボス達のドライバーにならせてくれ。」と。

ドライバーはいつも見送って迎えに来てくれた。
飛行機に乗る時は、ホテルに滞在する時は、
問題がないかどうか、いつもチェックインが終わるのを待っていてくれた。
初めてのレストランに送ってくれた時は、臨時でお休みだった時のために、
私たちがそのレストランを気に入らなかった時のために、
問題がないかわかるまで、待っていてくれた。

今日は最後の見送り。
と、自由人が、「今日は僕たちが見送るよ。」とドライバーに言った。
ドライバーは、「見送るのは僕の仕事だよ。」と。
自由人は、「いつも見送ってくれた、だから今日くらいは見送らせてくれ。」と。
ドライバーは、ちょっと考え込んで、小さく笑ってうなずいた。

固い握手とハグ。
お互いの肩をなんどもたたきあって。
ドライバーの最後の言葉は、やっぱり「Bon Voyage!」
そう言うと、クルリと出口の方へ向いて歩き出した。
小さくなっていくドライバーの背中に、「Até próxima!(またあおう)」と大きな声で叫んだ。
ドライバーは、ヒョイッと片手をあげ、振り向かずに行った。
ドライバーの背中を、見えなくなるまで見送った。
涙がポロポロでてきてコマッタ。

メソメソしながら新しい空港の出発ロビーへ向かった。
新しくて白くてピカピカしてた。
免税店は、小さなお土産物やさんたったひとつだった。
自由人によると、行くたびにお店が増えているんだって。
お土産物屋さんをチラッと見て、ラウンジへ向かった。

真新しい赤と黒のピカピカのラウンジ。
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スタッフの「やる気ゼロ」なのは新しい空港でもかわらない。
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ローカルビールとサモサで軽く朝食を。
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と・・・、棚の上に北欧発見!
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Aalto Vase BLACK/Alvar Aalto Design

スタッフが、「搭乗の時間だよ〜。」と、アナウンス。
ラウンジを出た。

モザンビークともお別れ。
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乗りたくないなぁ〜と、思う。

DIREとPASSPORTとTICKETを持って搭乗。
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つづく。

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