バオバブの種をうえてみる [Varanda e Baobá.+α (JPN)]
BAOBABの木がスキ。
モザンビークから持ち帰ったバオバブの種。
お引っ越しと留守が多い生活、5月の連休に、ベランダで育てていた緑をすべて枯らしてしまった。
緑のなくなったベランダは寂しく・・・。
そうだ、バオバブの種があった、と、思い出して。
当分、お引っ越しもなさそうだし、植えてもダイジョウブかな。
バオバブの種は固い固い大きな実の中にある。
固い固い外果皮を何度も固いコンクリにガンガンたたきつけて割ってはいったヒビに、
指をギュッといれ、パッカーンとあけると、カサカサした軽石のような姿の果肉。
この果肉を齧ってみると、なんだか鉄のような味がする。
この果肉を使ったデザートをメイドチャンにたったいちど作ってもらったことがある。
それがコレ↓ たった1枚しか写真がなかったケド。
酸味があって、ヨーグルトっぽい感じだったキオク。
まず、バオバブの種のまわりの果肉をとることから。
水につけて果肉が柔らかくなったら水洗いをしながら果肉を完全にとって種だけにする。
果肉をとった種を水につけて浮いたものはシイナ(未熟種子)で発芽しないので廃棄。
種の大きさは1cmくらい。
バオバブにはいくつかの種類があって、種の大きさや色が違う。
この種は、たぶんアフリカ原産のAdansonia digitata.
アフリカ中部に多い品種で、星の王子様のモデルになったもの。
knäckeの手元にあった果肉からは75個の種がとれた。(その内の5個がシイナ)
うずくまったようなカタチ。
さぁ、この中からいくつの種を発根させることができて、子葉をだすことができるかな。
この種を種皮削剥による発芽促進処理をすることに。(まずは半分の35個)
鉄ヤスリで種子の背中の部分を、白い部分がうっすらと見える(写真右上)まで削る。
背中を削った種を水につけてまるいちにちで、種の体積は約1.5倍の大きさ(写真右上)に。
その種を水に浸したキッチンペーパーの上に並べて根がでるのを待つこと数日。
キッチンペーパーの上にのせてから4日目に、
いくつかの種から白い根がでたよ。(´。`)
根がでたものから順に、底に軽石を入れたピートモスの播種用土を作って。
水をたっぷり含ませて、(容器はヨーグルトの空きパック)
種皮削剥を上に、そして種皮削剥した部分は覆土しないようにのせるように植えて。
これで子葉がでるのを待つのだ。(早ければ播種後5日くらいで子葉を見る事ができる)
長くなっちゃったので、今日はここまで。
今ね、いくつか丈夫な苗が育っているよ。
以下、過去、バオバブを育てた失敗と今回の失敗を含めての覚え書き。(knäcke個人的メモ)
*播種に適した時期は、梅雨をのぞいたおおよそ6月から9月。
今年、梅雨に入ったという天気予報から雨があまり降らなかったので、梅雨だとわかっていながら播種をした。
悪い事に、播種してすぐにいっきに梅雨っぽくなったり、そうでなかったり、の繰り返し。
梅雨っぽい時期に長く当たった根が、かなり腐ってしまった。
たくさんの種があったから、発芽促進処理の時期を何回かにわけたからよかったけど・・・。
*種の背中を削る種皮削剥の時、種が熱をもって熱くなってしまった。
とにかく種は固くそして小さく、そう簡単には削れないので、どうしても力がはいってしまう。
その時はわからなかったけど、子葉がでた時に、子葉の背中が色白で小さな穴があった。
たぶん、種皮削剥の時にやけどをしてしまったのだろう。
そのことがあったので、種だけにして種皮削剥をせずに保管していた種は、
一番外側のすぐに削れる部分だけ削ってそれ以上は削らないように、
そしていくつかはまったく削らないことにした。
そして同じように種に水を含ませ、発根させた。
種皮削剥をしないものより時間はかかったけど。
*発根しなかったものは、水分を含んで柔らかくなっている種の殻を手で少し剥がし、
根が見えるようにしてみた。
手で根が見えるようにして播種用土に植えたものは、そのまま腐ってしまうものが多かった。
もちろん、それでも根をだしたものもあるけど、少なかったな。
手で殻をむかなきゃいけないような種は、種自体に力がないってことなのね、きっと。
*バオバブは高温や直射日光は好物だけど、多湿に弱い。
苗になるまでが特に弱い。
もちろん、寒さにも弱い。
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