Stormの風景。 *8年ぶりの北欧にて その31 [*SCANDINAVIA 2015-2016]
Stormの風景。
*8年ぶりの北欧にて その31
雹が、バタバタと大きな音をたてて大地をたたきつける。
前日から続くStormで、風速20数m越えの大荒れ。
予報通り、ずっと大荒れのまま朝がやってきた。
外は暴風雨・・・、「これで観光ってできるのかな?」と、話しながら、
朝食に、安定の鰊、クネッケ3種、焼きたてワッフルにこってりヌテラ♡
今日の様子を尋ねるために、フロントへ。
午前中のIce Cave(氷の洞窟)ツアーはすべてキャンセルが決まっているけれど、knäcke達予約の午後の部はまだ未定だそう。
道路はまだどこも封鎖されていない、とのこと。
でも、「10時くらいまではホテルで様子を見た方がいい。」というスタッフ。
エントランスホールには、Stormで迎えのバスが遅れているというツアー客の団体さんでいっぱい。
その様子を見て、スタッフのアドバイス通り、とりあえず10時までホテルで過ごすことにして。
Stormはまったくおさまる気配はない。
自由人、テレビでアイスランドの天気予報を見ながら、
「だからといって、このままずっとホテルにいるのもね、道路は封鎖されていないしね。」
と、ホテルの駐車場の様子を見に行ってびしょ濡れになって部屋に戻ってきた。
「かわらずの風速20数m越えだけど、個人のレンタカーはぽつぽつ出発しはじめているから行ってみよう。」と。
時刻は10時過ぎ、もしIce Cave(氷の洞窟)ツアーが中止でないなら、今すぐでないと集合時間に間に合わない。
ツアー会社に問い合わせてくれたホテルスタッフに、とりあえず行ってみることを伝えると、
「午後にはStormは収まる予定だけど、くれぐれも気をつけてね、道路が封鎖されそうだったらすぐに戻ってくるのよ。」
そう言って見送ってくれた。
暴風雨に飛ばされそうになりながら、車に乗り込んで。
大きく風に揺れる木々と、フロントガラスにたたきつける雨。
前方に、暴風で水が空に向かってふきあがっているFoss a Siðu(フォスアゥシーズ)の滝。
ほんとは、この滝も含めて、いくつかの観光ポイントを巡りながらIce Caveツアーの集合場所に行く予定だったけれど、
出発が遅くなったため、観光する時間がなくて、とりあえず通過。(∋_∈)
しばらく走ると左右に真っ黒な砂漠、Skeidararsandur(スケイザラゥルサンドゥル)が広がって。
走るアスファルトの道も、左右に広がる砂漠も真っ黒。
窓を開けて止まってゆっくり写真を撮りたかったけど、暴風雨で窓を開けるのはとても無理で断念。
たたきつける雨で、真っ黒な世界は黒々つやつやとしていた。
真っ黒の風景って、なんとも形容しがたく。
アフリカの赤い土の砂漠地帯を走るのとは全く違って。
もちろん、焼けるようにカラカラとした熱い砂漠地帯も厳しい風景だけど、冷たく黒い風景って「死」を連想させるのね。
この大地に暮らしをつくったアイスランド人って・・・、ほんとすごい。
しばらく走ると、左手に氷河が見えた。(写真左下
ビューポイントのサインがたっているのを見つけたので、広くなった路肩に車を止めて。
注意しながらドアを開けて、遠くに見える大きな青白い氷の塊を見た。
再び車に乗り込み、真っ黒な大地を走る。
そして、集合場所のある雹がうちつけるJökulsárlón(ヨークルスアゥルロン)氷河湖へ到着。(写真右上
集合場所は、Jökulsárlón(ヨークルスアゥルロン)氷河湖すぐ隣のJökulsárlónCefé(ヨークルスアゥルロン・カフェ)へ行ったけれど、
カフェは閉まっている。
しばらく周辺をウロウロしてガイドさんらしき人を捜してみたけれど、
数台のツアーバスとレンタカーとその観光客のみ。
自由人、ツアーバスのガイドさんを捕まえて、
「今日これからのIce Caveツアーに参加する予定なんだけど、
ガイドらしき人がいないんだよね?カフェも閉まっているし。」と。
そうしたら、アメリカから来ているという男性が、
「僕もIce Caveツアーに参加する予定なんだけど、僕のガイドもいないんだ。」と、やってきた。
聞いたそのガイドさん、ビックリしたような顔をして、
「雨の影響で洞窟の足下は水浸しで、数日前から年明け2日まですべてのIce Caveツアーはキャンセルと決まっているよ?
それはIce Caveツアーをやっているすべてのツアー会社は知っているはずで、
それぞれのツアー会社から、予約を入れていてたゲストすべてにキャンセルの連絡がいっているはずだ、
聞いてないのか?」って。=͟͟͞͞(꒪ỏ꒪)エー!
自由人もアメリカ人も、「聞いてないよー!だから今、ここにいるんだよ・・・。」って。
って、朝から2度もホテルスタッフがツアー会社に確認の連絡をしてくれて、先に話を聞いてくれたホテルスタッフも、
その後、電話をかわってもらって自由人、ツアー会社と直接話をしたけれど、
そんなことひとことも言ってなかったよ・・・。
キャンセルになるかどうかわからないんじゃなくて、もう数日前からキャンセルって決まってたの・・・?(∋_∈)
仕方がない、日本じゃありえない感じだけど、ここは日本じゃないしこういうこともあり・・・。
アメリカ人も、「仕方ないね。」と、肩をすくめてたよ。
仕方がないので、Jökulsárlón(ヨークルスアゥルロン)氷河湖を観光。
立つのがやっとっていう暴風と、大きな粒の雹が全身に顔に当たってバタバタ音がする、痛いってなんのって。
視界も悪く、氷河もよく見えない。
こんな悪天候でもいるのね観光客、って、knäcke達もその観光客のひとりなんだけどね。(;◔ิд◔ิ)
横殴りで全身をうちつける雹に背中を向けながら。
「あー、あの遠くに見える、あれが氷河ねぇ・・・。」
もう寒い冷たいを超えて、顔をさわると、まるで冷たくキンキンに冷えた陶器のよう。
遠くまで歩くのは諦め、来た道を戻ることにして出発。
と、くっきり青白く光る氷河を見つけたknäcke、「車を止めてー!」とお願い。
見える?わかる?右方向にとってもちっちゃく・・・。( ̄∇ ̄;)
さっきまでは黒々としていた大地は、雹で白いベールをかぶったように。(写真上
Ice Caveツアーはなくなってしまった。
悪天候だけど、通過してきてきた観光ポイントを観光しながら、ホテルへ戻ることにする。
時刻は13:30前、Stormはまだ去っていないようだけど、暗くなってしまう前にね、ちょっと急ごう。
その先に、待っていたのはモノクロの絶景。
つづく。
見ているだけで氷つきそうです~(@@)/
by saru (2016-03-12 11:49)
寒そうだけどいいですね~
by palpal (2016-03-12 17:21)
ツアーは残念でしたね。
knackeさんの旅行記を読んでいくにつれて、この黒い景色を生で見たくなってきました。
同じ星の上とは思えない景色に惹かれます。
けど、寒がりの私には厳しいか。
by YAP (2016-03-12 18:59)
えーっと、knäckeさんちと、アメリカ人さんは同じツアー会社だったのかな...。
その会社だけ、キャンセルが伝わってなかったのかな...。
外国だから...っと思っちゃうけれども、
本当は、外国でも何処でも、そういうミスは無くしてほしいよね。
しかも、悪天候なのだから~。
そんな中でも、そこまで出かけて、悪天候の中の景色を色々見て、
雹にも打たれ、ツアー中止も含めて、どれもこれも
「面白い思い出」になりましたね…(;'∀')かな?
by まるこ (2016-03-12 19:22)
クネッケ食べたい!酒のつまみとして(笑)
イケアとか売ってましたっけ?
by enpoko (2016-03-12 21:22)
こういう厳しい季節を狙って来る人も、確実にいるんだよね。
そういう中に、真の見どころがあるんです。
ホテルに閉じ込められても、なんだかこういう環境にいるってことが満足できるかも。
ほっと、しながら・・・。
旅先でアゴの外れる経験、多々ありますが、催行されていると現場に行って、こういうの
まだありません。よかった(*´з`)。
by ビアンカ (2016-03-12 21:57)
わーー!たいへん!早くキャンセルって知らせてよーーって、腹が立つけど、読んでるわたしはおもしろくて、これからどうなる?!これから何が待ってる?!って(^^;;
by たま (2016-03-12 22:24)
氷河見えます、、青いのね
凄い寒さの体感は、痛いもプラスされて、でも
これぞ、アイスランドの冬って気候なのかしら
ホテルに閉じこもってるのは、残念だけだから、でかけますよね
黒い大地に白いベール、不思議な雪景色に、、
なんだか、ビックリがいっぱい
by engrid (2016-03-13 00:11)
黒白風景の中、ちょこっと見える青が
不思議な感じですね。
後半の写真は、まるでよその星みたい…
そうそう、以前、knacke さんのとこでみた
千駄ヶ谷の富士塚に登りました。
by ふにゃいの (2016-03-13 20:47)
さすがガイコク!その行き違いそして諦観!
体に雹を打ちつけながらの観光はプライスレスよ!!
ちらっと見える青い氷河がステキすぎる、これ目の前で見られたら・・あぁ
by ショコラ (2016-03-13 21:35)
>saruさん
まだまだ凍る写真、でてきますよー。
ここ数日、また寒さが戻ったので、PC前凍えました。(- -;*)ゞ
>palpalさん
痛い冷たさです。
でも、だからこそ見られる風景ですよね。┐(´-`)┌
>YAPさん
今回、いちばん楽しみにしていたツアーだったので残念です。
またいつか、リベンジしたいです。
絶景がたくさんですよー、夏もまた違った色の絶景が見られるようです。
が、また冬を選ぶだろうな・・・。
とにかくただ寒いですが、寒さを忘れらる??耐えられる風景です。
寒いけれど、それ以上のものが見られますよー!ヽ( ´ー`)ノ
>まるちゃん
そうなの、そのことが後から気になって・・・。
もう、今更確かめられないんだけど、ね。(苦笑
ツアーがあると思って、嵐の中だけど、
ホテルの部屋から出てくることができたかも?なので、
よしとしました。(笑
そうなのよ、だから雹にもたたかれて、
悪天候のアイスランドの風景を堪能できて、
ツアー中止というオチもあって、盛りだくさんで・・・。
自由人との旅行だと思うと、これが醍醐味かも??(*_*)
>enpokoさん
久しぶりに、クネッケでくちのなかの水分をとられました。(笑
スウェーデンのIKEAには、フードマーケットはなかったような。
安ホットドッグと、安アイスクリームはあったけれど・・・。
今現在はどうかわかりませんが。
スウェ在住時は、スーパーで買っていました。
日本のIKEAでは、クネッケを扱っていたかしら?
見たことないような気が・・・、うーん、気になるなぁ。
日本で行った時は、ホットドッグセットを必ず買います。
日本でも、せめて輸入スーパーでクネッケの扱いがあればいいですね。
油であげたニシンをのせたいです〜。 ̄¬ ̄*ジュル
>ビアンカさん
そうでしょうね、その国のほんとが見られるんですものね。
寒い国には1番寒い時期に、暑い国には1番暑い時期に。
もし、ツアーがキャンセルだって事前にわかれば、
嵐がおさまるまでホテルにいたかもしれませんね。
でも、嵐だからこそ、でたい気持ちも・・・。(笑
この後も、絶景が待っていました。
結果、でかけていってよかったです。
って・・・、じっとできない体質?貧乏性というのかな。(汗
リゾートなんて、とても無理です。(苦笑
旅先でアゴの外れる経験!(爆笑)
ビアンカさん家の旅先でも多そうですね。
今後ますます期待しちゃいますっ。(*^^*)
>たまさん
ね、外国風味たっぷりです。(笑
それでも、この後、嵐をたっぷり堪能し、絶景もあって、
非日常を満喫できたので、
キャンセルびっくりも含めて悪くなかったです。(苦笑?
この先は、また絶景です。
思い出して、また行きたい病が毎日でます。(●´∀⊂)ペチッ
>engridさん
ここでは、ちょこーと、ちょこっとですが・・・。(笑
もう痛い冷たいです、これ、旅行だから頑張れて笑えるのですが。
我々が帰った後、さらに気温が下がって冷え込んだらしいので、
いちばんの寒さではなかったですが、
アイスランドの「いつもの冬、普通の冬。」を体験できました。
そうなんです、ここに暮らしがあれば閉じこもる日もよしですが、
なんせ短い旅行、次があるのかもわからにとなると。(苦笑
暴風雨、暴風雪、いちにちの中でどちらの風景も楽しめてよかったです。
びっくりぽんな風景にいっぱいあえました。(*´∀`*)
>ふにゃいのさん
ちょこっと見えた時は、感激でした。(笑
そうなんです、ほんと形容しがたい不思議な風景の連続で。
ほんとまるでよその知らない星みたいでした。
おぉ!千駄ヶ谷で富士登山されたのですね。
都会の片隅でちっちゃな富士登山、いいですよねっ。(押しつけ?・笑
今年も、いつもの時期にいつものようにひとり登山予定です。(゚m゚*)
>ショコちょん
絵に描いたような外国満喫、
ショコちょんも慣れ親しんでいるショコちょんの日常、諦観です!!
そして雹に打たれてプライスレスたっぷりです。
血が出てるんじゃないかって思うほど痛くて。
自由人に、何度も、顔から血が出ていないか聞いちゃったわ。(爆
ちっちゃいー!って思ったけど、言われてみればこれはこれで、
「チラ見え」のよさ?('ㅂ' )
by knacke (2016-03-14 00:15)
青白く光る氷河見える!!
なんで光ってるのー
こんなに天候悪いのに。
こんなに天候悪くて顔に打ち付けてくる雹をよけるには
メットが必要ですね。
寒いからそれもカバーするとすると
宇宙服みたいなのが必要だったかな。
by Samansa (2016-03-14 17:07)
>Samansaさん
そこにあおい絵の具をさしたみたいにあおく光っていました。
そう、大荒れで霞んで視界不良だったのに、不思議な風景でした。
メット!(笑)フルフェイスがいいですね。
フルフェイスのメットに宇宙服・・・、確かに痛くなさそうです。
あまりの寒さと冷たさと痛さで、
震えと笑いが止まりませんでした。(;◔ิд◔ิ)
by knacke (2016-03-15 16:08)