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BLUE ICE *8年ぶりの北欧にて その32 [*SCANDINAVIA 2015-2016]

BLUE ICE
 *8年ぶりの北欧にて その32

苔むす石の大地。
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石にスタンプを押したような、ちょっとおせんべい的?(笑)な苔も興味深い☆

通過してきた観光ポイントのひとつ、Vatanajokull(ヴァトナヨークトル)国立公園を目指し、再び1号線を走る。
前記事のJökulsárlón(ヨークルスアゥルロン)氷河湖へ向かっている時、ずっと左手に見えていた大きな氷河が、今度は右手に見えてくる。

Jökulsárlón氷河湖から見えた氷河よりは、かなり近く見えるから行ってみたいねと、
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氷河そばへ行ける道を車窓から探す。

1号線から行けそうな横道に入って進むと、いちめんに石がゴロゴロとしたオフロードに。
ここ、道じゃないみたいだけど大丈夫かな?観光バスもレンタカーも見えないね?だから行けるところまで進んで。
少し小高くなった斜面手前の石野原に車を止めて、氷河まで歩いて行くことに。

たぶんここはSvínafellsjökull(スヴィーナフェルスヨークトル)、だと思うんだけど。
ツアー会社からもらっていた簡単な資料には、この氷河湖は紹介されていなかったけれど、
1号線のビューポイントのサインが、この氷河にむいていたから。
これが間違いでなければ、これが氷河のはしっこ、氷河舌のはず、なんだけど・・・。(;◔ิд◔ิ)

あいかわらずの暴風で、横殴りの雹と雪。
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足下は石や岩がガタガタゴロゴロ、そして苔むして。
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固く見えるけれど、ところどころ泥沼のようにぬかるんでいて、泥沼に足をとられながら必死に歩く。(靴は泥でドロドロに。
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斜面のむこうに氷河湖が待ってる。

斜面をあがると目の前には、モノクロの世界とまるであおいインクをさしたようなBLUE ICE.
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氷河湖へ斜面を駆け下りる。
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言葉もでない。(猛烈な寒さのせいもある?・苦笑
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風で飛ばされそうになりながら、モノクロとBLUE ICEの世界に沈む。
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荒れる風の音が耳の奥で小さく響き、自分の存在が消えてしまったような感覚に。
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水際ギリギリにたってみる。
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吸い込まれてしまいそうだった。

「もう無理、限界、行こう。」と、自由人の声に我にかえって。
体はすっかり冷えきって、カメラを持つ手の震えも止まらなくなっていて。

ゴロゴロガタガタの斜面をのぼり、氷河湖を振り返って「またいつか、ね?」
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そして、石野原へ苔むした斜面をくだる。
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氷河がぶつかって砕け崩れた大きな岩。(写真下
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氷河がぶつかってスライスされたように割れた岩。(写真下
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自然の力をめいいっぱい見せつけられて、ずっと夢の中にいるよう。

まっすぐのびる道(写真左下)、凍る大地(写真右下)。
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遠くにうっすらと光。(写真左下
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少し車を止めて、凍る風景の中、愛煙家の喫煙タイム。(贅沢な喫煙タイムだなぁ〜。
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普通の暮らしの風景は、厳しい大地のここにある。
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この厳しい環境の生活の中にはきっと耐えるだけではない、たくさんの工夫があるんだろうな。

いずれはその地を離れる期間限定の暮らしは「イベント」的だけど、ずっとそこに暮らす定住となるとそれは「日常」。
その違いはとっても大きいだろうし、きっと気持ちにも大きな違いがある。
アイスランドの現在進行形のなんでもない日常、普通の暮らし、見てみたいなぁ。

夢の中、宙に浮いたような雪の道をバビューン☆☆
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宇宙へ続く道?

この先も、Stormと絶景。
つづく。

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コメント 13

コメントの受付は締め切りました
YAP

氷が青いですね。
大きな氷河とかで青い写真は見たことあるけど、これくらいの大きさ(といってもかなり大きそうですが)でも青くなるんですね。
光の加減というか、そういう色調のを反射しやすくてこんな色だと聞いた記憶があるのですが。
by YAP (2016-03-16 08:08) 

YOUR-MOM

ブルーアイスは結構衝撃的な画像ですね。
こんな色の氷があるんですね。
こんなに寒いのに、苔が生えてるのも驚異的。
by YOUR-MOM (2016-03-16 11:32) 

enpoko

なんだかすごい景色が続きますね。
ほんと別世界。長い夢を見てるような・・・。

by enpoko (2016-03-16 14:19) 

アールグレイ

石のおせんべいみたいなもの、苔なんですか、面白い形^^
氷河湖、まさしく名前そのものという感じですね。
ブルーのアイス、寒そうな感じが伝わってきます。
でもきれいなブルー色ですね^^シャーベットみたい。
ストームと絶景、楽しみにしています^^
by アールグレイ (2016-03-16 16:13) 

Samansa

BLUE ICEに釘づけ。
自然にこんな風にできるなんて不思議!
日本とは違う風景過ぎて
もう小説の世界みたい。
by Samansa (2016-03-16 16:56) 

saru

ガリガリ君のようなBLUE ICE、ナメテみたいのだー。
by saru (2016-03-16 23:41) 

Ja-Kou66

なるほど。ごませんべいにガリガリ君ソーダ味とな・・・( ̄ー ̄)
氷河湖、超テンション上がります。
こういうの大好き。行ってみたい♪
(網走の流氷ですらまだ見てないけど・・)
なんでこんなに真っ青なんでしょう〜
確かにこれが「日常」となると大変そうですね。ムリムリ。
うん、毎日暮らすならやっぱりぬくぬく温室がいいや♡(*´∀`*)
だからこそ特別な楽しみなんですよね。
by Ja-Kou66 (2016-03-17 01:16) 

imarin

氷河の端っこなのですね。
ブルーの氷はいったいどれくらい前から凍ってるんだろう。
それにしても曇っていますね。
ここが晴れることはあるのかな・・・
青空と氷河の端っこというのも見てみたいな^^
暴風という環境なのは大きな木や植物ないので
なんとなくわかります。
音がすごいのでしょうね!
by imarin (2016-03-17 11:01) 

ビアンカ

初めのは苔!?
遺跡じゃない?!それとも宇宙からのメッセージ( ゚Д゚)/
積雪は無いようで、大地は泥と氷。靴には一番厳しい環境。
例のスノーブーツとトレッキングシューズの履き分け、このあたりで難儀
したのかな(。-`ω-)。
喫煙タイムね、吸い放題だね・・・・。空港なんかと比べると、まさに天国。
by ビアンカ (2016-03-17 12:42) 

knacke

「氷河のあお」
何百年もの時間をかけて積もった雪が、
雪自体の重さで圧縮されてできた、密度の高い氷河の氷は、
氷中に含まれる空気の気泡が少なく、とても透明度が高い。
透明度の高い、純度の高い氷を太陽の光が透過すると、
赤っぽい光は吸収してしまい、波長の短いあおい光だけを反射させるため、
氷河の氷はあおい色をしているということだそうです。
by knacke (2016-03-17 23:21) 

knacke

>YAPさん
 氷河まで、距離があるのでよくわからないのですが、かなり大きいでしょうね。
 氷河湖クルーズのできる季節には、
 船に乗ってもっと近くで氷河を見ることができるツアーがあるそうです。
 そうです、光の加減であおく見えるようですね。
 氷が分厚ければ分厚いほど、あおく見えるそうです。( ̄o ̄*)

>YOUR-MOMさん
 そうなんです、こんなに寒いところにも苔があるんだってビックリです。
 苔むした大地も、なかなか衝撃でした。
 ブルーアイスが本当に奇麗で。
 光の透過でそう見えるそうなんですが、
 この世とは思えないような風景でした。(・o・)ノ

>enpokoさん
 今まで知っていた風景とか世界って、いったいなに?
 なんて思っちゃうくらいの風景ばかりで。
 そう、ずっと夢を見ているようなほんと不思議な気分でした。

>アールグレイさん
 ね、苔に見えませんよね?カビかと思っちゃいました。(苦笑
 氷河が横たわり、割れた氷河がぷかぷか、とっても冷たくてとっても寒かったです。
 シャーベットみたいな氷河、おいしそうですよね。
 絶景も氷河です、大きな氷河、満喫してきました。(*´ -`)

>Samansaさん
 光の透過であおく見えるそうですが、
 自然ってほんと不思議、神秘的ですよね。
 同じ地球の風景とは思えない衝撃の風景でした。
 そう、ほんとお話の中にいるみたいで。
 ずっと、不思議な気持ちでした。(*´д`)アー

>saruさん
 大きなガリガリ君、おいしいと嬉しいのにな。
 ナメたら、舌が凍るかもしれないなのだー。(;◔ิд◔ิ)

>Ja-Kouしゃん
 巨大なガリガリくん・・・、食べきる前に凍えそうですね。
 網走の流氷!knäckeも行ってみたいです。
 ね、いいですよね、地味な自然の強烈な風景って。
 そそ、あおは、光の透過のせいでそう見えるということのようです。
 自然って不思議・・・。 
 あは、毎日ならぬくぬく、冷たいガリガリ君食べて、みたいな?
 アイスランド、また行きたいです。
 忘れられない風景です。(`Θ`)ノ

>imarinさん
 間違ってなければ(苦笑)、これが氷河の端っこです。
 そうなんです、もうずっと曇り、雨、雹、雪で。
 夏はもちろん、冬でも晴れる日はあるようです。
 青空とあおい氷河、その風景も見てみたいです。
 風の音がゴーゴーバタバタとほんとすごくて。
 話し声もかき消されるほどでした。(◎o◎)/

>ビアンアさん
 そうなの、苔なんです、はじめカビかと思っちゃった。(苦笑
 でも、宇宙からのメッセージっていいですね、ロマンがあります。
 この風景にもピッタリ!遺跡もいいなぁ・・・。
 まさかの泥沼でビックリでした。
 ハマって大変、助ける方もハマっちゃうので、
 ひとりで脱出しなければなりません。
 お布団スノーブーツ、染みちゃって冷たいやら重いやら。
 長靴がほしかったです。(爆
 自由人、吸いたい放題、自由自在??
 携帯灰皿が大活躍でした。( ̄∇ ̄;)
by knacke (2016-03-17 23:23) 

engrid

ブルーアイス、ブルーなのね、本当に濃いブルーなのね
ミントキャンディーのような色、
そこに、緑の苔、生命力の強さを感じます、
オレンジのおせんべい苔は、不思議な感じも
宇宙へ続く道、、青も世界は限りがないようにみえます
・・・旅行者と暮らす方、イベントと日常、
 そこで暮らしていくって、凍った大地と付き合っていくって
 凄いなって思うけれど、いつものめぐる季節の一つになるのかしら
by engrid (2016-03-18 00:58) 

knacke

>engridさん
 おいしそうな色ですよね。
 モノクロの世界に、とっても奇麗でした。
 こんな過酷な環境でも生き生きとした苔にビックリです。
 芸術的な苔も見ることができて、ヨカッタです。
 宇宙的な風景を見せてくれるアイスランドにすっかりハマりました。
 この大地で暮らすのが日常の人々は、
 かわらない巡る季節のひとすなんでしょうね。
 暮らしてみたいなぁ・・・。┐(´-`)┌
by knacke (2016-03-19 19:15) 

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