宙(ソラ)ニシズム [knäckeな日々(SWE)]
真っ暗闇のない夜に、
窓の外をじっと眺めてみる。
窓の外には、暗闇のかわりの青白い宙(ソラ)がある。
時々ね、
パジャマにコートを羽織って、サンダル履いて、
青白い外にでてみるの。
コートのポッケに両手を入れて、
ただ、宙(ソラ)ヲ、ミアゲル。
きむたこ、宙(ソラ)ニシズム。
きむたこ、青白い宙(ソラ)ニシズム。
ずっとこのまま、こうしていられたらいいのにな。
冷たい風に、きむたこ、宙(ソラ)カラカエル。
冷たくなった足に、きむたこ、宙(ソラ)カラカエル。
そしてきむたこ、小走りでオウチニカエル。
ただ、それだけなんだけどね。
ただ、それだけなんだけどね。
*ストックホルムは、白夜にはならないのヨ。
もっと、もっと、北の方に行かなきゃネ。
でもね、白夜じゃないけどね、真っ暗な闇にはならないの。
時々ネ、宙(ソラ)にネ、沈みに行くの。
なんとなくね、そーしてみたくなっちゃうの。
3時すぎるとね、すこーしづつ、宙(ソラ)は明るくなっていく。
白々と明るくなっていく宙(ソラ)にあわてて、
急いで寝なくちゃ、って思うの、
ちょっとね、不思議な感じなんだよ。