朝のお散歩、あさんぽ。 *8年ぶりの北欧にて その7 [*SCANDINAVIA 2015-2016]
朝のお散歩、あさんぽ。
*8年ぶりの北欧にて その7
少しゆっくりめの朝。
朝食の前に、ご近所をお散歩。
朝の8時。
自由人に「お散歩、行こうよ。」と、また起こされる。
さすがに疲れているし、もう少し眠りたい気持ちもあるけど、午後にはオスロに向かう船に乗る。
またいつコペンに来られるかもわからないし、こういう風になんでもない普通の風景を歩けることも今はなかなかない、
そう思って、がんばって起きた。(∋_∈)
お友達夫婦を起こさなように、静かに家をでて。
雪はないけど、切れるように冷たい空気。
knäcke達の知っている冬の北欧なら、この時期はたっぷりの雪があるんだけどな。
このあたりには、野うさぎがいるんだって。(この時は野うさぎに会えなくて残念!
誰もいないシンと静まり返った道を、ぶーらぶら。
そして美しい並木道。
「いいなぁ、またこういう風景の中で暮らしたいなぁ。」と、無理なことを思って、哀愁。
ストックホルムのはじめに住んだお家は、これが北欧!って絵に描いたような雰囲気の町だった。
住んでいたアパートも近所も、住んでいるのはスウェーデン人ばかり。
静かで緑が多くて、アパートの庭にはリスや鳥がいつもやってきて。
2軒目に住んだお家は、移民や留学生の多い地域で、住んでいたアパートはコンテナ風味だったけど、野うさぎもいたよ。
そしてアパート裏に、森。
まいにちその森をお散歩して、季節には、誰も食べないわらびを摘んだり、ベリー狩りをしたり。
普通の生活が贅沢だった。
こんな風に、朝、のんびりお散歩も、ね?贅沢な時間。
1時間ほどぶーらぶーらして、お部屋に戻ったら、お友達が朝食の用意をしていてくれた。
パンやシリアル、スライストマトにスライスキュウリ、チーズやジャムやバター等で北欧スタイル。
でも、「昨日のカレー、まだあるよね?」と、お願いしてカレーも用意してもらったよ。
「ここん家では、やっぱりカレーだよね。」っていうknäcke達に、笑ってた。
やっぱり彼の作るカレーはおいしい。
何度も食べさせてもらったけど、一度も同じカレーがでてきたことがない。
knäcke達のまだ知らないカレーのレシピが、きっとまだまだあるんだろうな。
「船の時間まで気ままにぶらぶらするつもりなんだ。」と、いう自由人に、
「一緒に行くよ。」と、お友達。
玄関外まで見送ってくれた彼女に、
「また、いつか。無事に出産を迎えられるよう、日本から祈ってるね。」とお別れ。
彼女は、昨夜、knäcke達が教えた覚えたばかりの日本語で、
「サヨウナラ、マタ、イツカ、サヨウナラ、サヨウナラ、」と。
今度は3人でバスに乗ってHØJE TAASTRUP駅へ。
またこの駅にくるとはあるのかな。
その時、彼らはまだココにいるかな、ココで会えるかな、そうだといいな。
黒い顔をした電車がホームに入ってきたよ。
ちょっと寂しい気持ちと一緒に電車に乗って。
お友達とおしゃべりしながら。
またKøbenhavns Hovedbanegårdへ向かうよ。
ずっとこうしていられたらいいのにね?なんてね?
つづく。