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ススメ、ススメ、 [*Christmas holidays 2005]

クリスマス休暇の旅のおはなし/その12

スペインへの国境越えの為、
夜中0時発のバスに乗り、まずはPORTOを目指す。
到着後に、バスターミナルのベンチで作戦会議の予定にした。

最後に、街を見下ろす"Elevador Sta Justa"に乗る。




さらばLISBOA。
滞在時間は、約28時間。

乾燥したやけに暑いバスの中では、やっぱり水分補給と爆睡。
困った事は、バスのトイレが使えなかったこと。
あるバスターミナルで、
勇気をもって、バスの運転手に”トイレ申告”をすると、
慌てたようにターミナルの職員を呼んだ。

職員はおおきな鍵の束をもち、ワタシを手招き走る。
ワタシも後をついて走る。
そして、ターミナルの公衆トイレの鍵を開けてくれた。
ココでも鍵・・・。
そして、やっと腰を落ち着けたとたん、
「もぅバスはでるぞ〜!、急げ急げ!」
えぇ〜っ!!

ココでは時間に神経質なのね・・・。

寒くてまっくらな朝の4時半、PORTOに到着。
しかし、バスターミナルは開いていなかった。
壁の案内板を見ると、どうやら朝の9時過ぎでないと開かないようだ。
作戦会議に入る前に、作戦失敗。(爆)

寒い、暗い、眠い・・・。
暗い町並みを案内板を探して歩く。
1時間ほどさまよって、やっと地下鉄の入り口を発見。
地上を走る電車の乗換駅に行く事にする。
しかし、電車の始発は1時間後の6時半・・・。
地下鉄の切符売り場の前で、じっと時間がたつのを待った。

地下鉄を降り、窓口で国境越えの電車を確認。
切符販売時間まで、駅前のカフェで時間をすごした。

思い出かもしれないPORTOのカフェ。



思い出かもしれないPORTOの駅舎と駅前・・・。



滞在時間は、ただ時間がたつのをひたすら待った約4時間半・・・。



さらば、PORTO・・・。


国境越えの電車は、ポルトガルのVALENCAの川をこえて、
スペインのTUIへはいる。

電車は2人がけ向かい合わせのボックス席。
「世界の車窓から」を楽しみにしていたけど、
ポルトガル人の車掌さんの切符拝見がすむと、すぐに眠ってしまった。

国境越えを前に目が覚め、地図を広げた。
すると、同じボックスに座っていたポルトガル人のオヤジが、
地図を指してポルトガル語でなにやら話しかけてくる。
「ポルトガル語はできないよ、」と、英語で言うが、
オヤジにはまったく英語が通じない。
さらに英語で、「ゴメンネ、わかんないんだ、」と言っても、
オヤジは許してはくれない。

だんだんオヤジはヒートアップしてくる。
仕方がないので適当に相づちをうつと、満足そうにする。
延々オヤジの話は続く。
その時、自由人がきむたこに言った。

「ネタフリをしよう。」

オヤジの話が途切れたスキに地図をたたみ、ネタフリをした。
そして、そのまま眠ってしまった。

「切符を拝見します。」

声をかけられ、目が覚めた。
スペイン人の車掌さんだ。

知らぬ間に、国境を越えていたのだ。
国境の川を超えるのを楽しみにしていたのに・・・。
オヤジは、もぅいなかった。
・・・、

いったいなんだったのよー!

そんなきむたこを電車は乗せて走る。
そして海沿いの街、VIGOで電車を乗り換え、
旅の最終目的地、スペインは”SANTIAGO DE COMPOSTELA”に向かった。



”SANTIAGO DE COMPOSTELA”に到着したのは、
LISBOAの夜行バスから、約15時間後のことだった。


おつかれ最高潮・・・。

なんとも忙しい、ポルトガル”通過”の旅になった。
そしてその移動には、飛行機で移動するよりも高くついた。

そうまでして縦断の意味はあったのか・・・。
結局は、ただの”通過”にすぎなかったのに・・・。

今から考えても謎である。

チーン・・・。


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ざ・観光! [*Christmas holidays 2005]

クリスマス休暇の旅のお話/その11

LISBOAの朝。


ホテルから1枚。

チェックアウトをすませ、荷物を預かってもらう。
夜中0時発のバスの時間まで観光することに。
下調べができていないので、街のスケールがわからない。
仕方ないので、1時間で観光地を巡るバスに乗り、まずは街の大筋を見る事に。


2階建てバスは貸し切りだったヨ・・・。

しゅっぱーつ!


2階は寒いけど、眺めがいいね。

バスは、まるで追われているかのようなスピードで走り、激しく揺れる。
見所で止まってくれるけど、ほんとにわずかな時間。
バスからふりおとされないように必死にしがみつきながら、
カメラを構えるのも必死。

そして、身を切るような寒さにガタガタ震えた1時間。
そして、なぜだか笑いが止まらなくなった1時間。

そんな寒いお笑い地獄で撮った写真。


オレンジ色の屋根。       トラックの荷台をのぞき見。

海が見える。           観光ポイントをおさえ、

電車を眺め、           橋の下をくぐる。

街を走りぬけ、          飛行機を発見!

あれれ?
観光地巡りのバスに乗ったのに、
観光ポイントの写真がたった1枚・・・?  

深くは考えまい、考えまい・・・。

バスを降り、ひとやすみ。



街歩きも忘れないよ。



夜の街もね。



なーんだか、絵に書いたような”観光”しちゃったヨ。
”ざ・観光!”


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ゆーくりね、春がやってきたヨ。 [knäckeな日々(SWE)]

日曜日にね、島に行ってきたよ。
バスでね、1回乗り換えてね、1時間くらいかな。

ヴァックスホルム島は、

流氷だった。

はじめて見る流氷。
流氷ってね、寒々しい風景だと思ってた。
でもね、ちょっと違った。
ちょっとね、素敵だった。

あのお家に、ちょっと住んでみたいかも。
でも、凍っちゃいそうかも・・・。


いいお天気だったからね、ちょっと油断した格好だったの。
コートの下は、おっきなセーターじゃなかったの。
そしたらね、極寒だったヨ。


アシ、冷たくないですか?    いい物件、ありますか?

要塞博物館かな?         レストランでお食事もいいな。

青いお空、            今度は船でね。

ヨットもいいかな?        ココで、ゆーくりしたいなぁ。

春がやってきたんだね、
ゆーくり、ゆーくり・・・。


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海を渡って、 [*Christmas holidays 2005]

クリスマス休暇の旅のおはなし/その10

ポルトガルへは船で国境越えをすることにした。
その為に、スペインのAYAMONTEを目指す。
JEREZ空港で車をかえし、バスでJEREZの街へ戻る。
JEREZから電車をの乗り継ぎ、到着が夜になったHUELVAで力つき1泊。

ホテルそばのレストランの陽気なウェイター君に、
「こんな街にきても仕方がないぞ。中途半端な街なんだ。
スペインにはもっと他に、歴史のある素敵な街があるから、
ぜひ、そっちに行ってくれ。」と、言われた。

・・・、そんな街で力つきたのか・・・。(爆)

そんな街を1枚。


ホテルの窓から。

ホテルから1kmほど離れたバスターミナルそばで1枚。


木製のブリッジ。

そして、スーパーで食料や水を買い込み、
午前中のバスに乗ってAYAMONTEに向かった。
バスの中では爆睡。
”世界のバス窓から”、も、なにもない・・・。

AYAMONTEに到着したのもきづかず寝ていたら、
バスに乗ってたスペイン人が、「着いたよ。」と、起こしてくれた。
バスを降り、地図を探し、起こしてくれた英語の話せるスペイン人を捕まえ、
ポルトガル行きの船乗り場を確認した。


船着き場を目指して街を歩く。

ポルトガルへの船賃は1人1.2ユーロ(約180円)。


チケット売り場    

むこうに見えているのがポルトガル。

パスポート不要。
セキュリティーチェックも何もナシ。


ポルトガルからやってきた船がすぐまた折り返す、なんともお気楽な国境越え。

出航の時間になっても、
船長は切符売り場のオヤジさんと話し込んで、ちっとも船に乗り込まない。
出航時間を15分過ぎて、やっと船長が乗り込んだ。
ボーッ、という合図をならし、やっと出航かと思いきや、とーくから指笛の音。
音のした方を見ると、スペイン人家族らしい固まりが走ってこっちに向かってくる。
手をブンブン降っている。どーやら、乗せてくれということらしい。
まさか待たないよね、と思ったけど、そのまさか、だった。
船は結局、25分ほど遅れて動き出した。

船がでてから約15分後には、ポルトガルのVila Real de Sto.Antonioniに到着。

・・・、乗ってた時間より、
遅れた時間のほうが長いじゃないか・・・。(爆)

ココから、バスや電車で北に向かって、
アチコチの街に泊まりながら、スペインに抜ける予定だった。
しかし、思いがけずスペインで長く滞在したことにより、
そんな悠長な事は言ってられなくなった。
いっきにLISBOAまで目指す、バスで約5時間の旅。
バス停窓口でチケットを購入。
1人15ユーロ(約2,100円)。

ミニスカ姿のガイドをしないガイドさんに切符を見せ、バスに乗り込んだ。
彼女は、チケットをちぎる・ビデオを流す・エスプレッソサービスを1回、
そして、トイレの鍵を開けてくれるという、とても重要な仕事を持っていた。
彼女の持つ鍵が、トイレへの道。
トイレぐらい、そっと勝手に行かせてくれたっていいじゃないか・・・。

そして、ポルトガルの風景を楽しむ事もなく、カメラを出す事もなく、
ただ、持ち込んだペットボトルで水分を補給しながら、死んだように眠った。

夜のLISBOAに到着。
駅から見えてた背の高い数本のホテルを目指して歩く。
その中で、1番安いビジネスホテルに決定。
そして、旅の計画を練る。

次の日は夜中発のバスで一気に国境を目指す事にした。
ホテル代の節約。

予定が決まれば、何時であろうとやっぱり食事と街歩き。
私たちに与えられたLISBOAでの時間は降り立ってから28時間。
ぼろ雑巾のような体を引きずって、
地下鉄に乗って食事がてらLIABOAの街に繰り出す。


駅                ホーム

食事をしたのは確かなのに、
ドコで何をたべたのかまったく思い出せない、そんなLISBONの夜・・・。


洗濯物(ワタシ洗濯物マニア?) 急な坂をあがる為の電車

ピカピカツリー         キラキラリボン

青いリボン           赤いリボン


ただ、ただ、疲れた。(泣)






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恐るべし、冷気。 [*Christmas holidays 2005]

クリスマス休暇の旅のおはなし/その9

モロッコのTANGEからTARIFAに戻った。
次に目指すはポルトガル。
地図を広げ、AYAMONTEから船で行くコトに決めた。
再びレンタカーで、車を返す為にJEREZの空港へ向かう。


悪天候             数時間後の青空

その道すがらに自由人が、
「行きに通った小さな街”Medina -Sidonia”に1泊してみようよ。」
と、いいだし、予定変更。
しかしこの予定変更が、衰弱していた体にさらに鞭がはいることになる。

車を野原のパーキングにおいてホテル探し。
急な坂道ばかりの街を、歩き回る。
2人で77ユーロ(約10,800円)の、とてもキモチがよくセンスのいいホテルと、
2人で24ユーロ(約2,400円)の、薄暗いなんとも冷えきったホテルで迷う。
散々考えたあげく、結局、薄暗い冷えきったホテルを選択。

あきらかに、我々以外誰も泊まっていない。
ホテル全体に薄暗く湿った空気が流れている。

日が落ちるといっきに冷える南スペイン。
気温は5度とでている。
しかし、部屋がなぜか外より寒かった。
部屋の中でコートも脱げない。

夜の9時、ホテルの向かいにあったピザ屋さんへ夕食に。
どこのお店もスペインの夜は混んでいる。
メニューを聞いてもらえるまで、カウンター前に立って1時間半。
席を確保し、食事がででくるまでさらに1時間。
それでも暖かいピザ屋さんは天国だった。


ポカポカ天国

夜中12時すぎに戻った部屋は、
天井・壁・床の面という面から、冷気が流れでていた。
このままでは眠れないからお酒で暖まろうと、また、街へでた。


賑やかなのか?         賑やかでないのか?
 
こっちむいてワン        あっちむいてワン

部屋に帰り、勇気を出してシャワーを浴び、
しめったバスタオルで体を拭き、着込む。
足にも手にも靴下をはく。
雨に濡れたコートも着て、そのままベッドに潜り込んだ。
朝の5時、凍えるような冷たさで目が覚める。
いちど目が覚めたら最後、眠れない。
外が明るくなるまで、じっと耐えた。

ひどかった記念に部屋の写真をパチリ。


廊下向きの小さな窓       外向きの小さな窓

そして、無言でホテルをでた。

眼下に広がる雲海に向かっておもう。


「あのホテルは無理、」

「無理だよ、」           「無理でした・・・。」

この街から逃げるようにして車を走らせた。


霧のむこうに青空

崖の上の街”Arcos de la Frontera”に、たちよる。


崖の上に街

白い街がスキ          洗濯物がスキ

この後もさんざん寄り道をして空港に到着。
給油ランプが点灯した。
うむ、奇跡?

でも、こんな奇跡、別にいらなかったケド・・・。(爆)


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メェ〜。 [*Christmas holidays 2005]

クリスマス休暇のたびのおはなし/その8

南スペインの1番南の街、TARIFAの港の、
”モロッコへは高速船で35分”、という看板につられ、
急遽、モロッコ1泊ツアーに行く事にした。

向かうは港町のTANGER。
迷路のようになった小さな街。
もちろん、世界遺産のFEZのように規模は大きくない。
モロッコに寄り道の旅。


TARIFAとは1日のお別れ

船の片隅で入国審査がはじまった。
モロッコで1泊するのに、
日帰りの人達と同じように、帰りのチケットの入国スタンプを押される。
パスポートには入国スタンプを押されなかったので、
「パスポートに入国スタンプは押さないのか?」と確認したら、いらないと言われた。
そして、出国カードも出せと言われた。
しかしこの事が、船を降りてからその先へ進むのに2時間以上かかる原因になった。



おなじ境遇にあってしまったスペイン人家族と一緒に、
警官と警官でないオヤジに、スペイン語でまくしたてられる。
「スペイン語はできない。」と言うと、フランス語でまくしたてられた。
「フランス語もできない。」と言うと、
やっと、やけにはっきりした英語でまくしたててくれた。(苦笑)

結局、パスポートに入国スタンプがないとこの先には行かせられない、
ということで、警官でないオヤジにつきそわれ、
スペイン人の家族とともに、スペインからの到着した別の船に乗り込んで、
ちっちゃなダイヤル式金庫に入国スタンプをしまう入国審査官に、
入国スタンプを押してくれるように事情を説明。すると、
「なんでオレが押さなきゃいけないんだ、オレの仕事じゃないよ。」と、言う。
唾を飛ばし合いながらの、スペイン語の言い合いが始まる・・・。

入国審査館 vs 警官でないオヤジ + スペイン人家族のパパ in MOROCCO.

観戦するしかできなかった・・・。(汗)
こーゆー時、言葉ができないことがますます悔しくなる。
そして、この戦いの写真がないのが惜しい・・・。

そして、やっとのことで、入国スタンプを押してもらった。

そんなモロッコの思い出は、メェ〜。


トラックの上でメェ〜。     夜の街角でメェ〜。

街中でメェ〜。
向こうの方にぎゅうぎゅうしているの、羊と羊を選ぶ人々。

ね、ね、向かって右のヒトがきてる帽子つきのコートって、
これって、スターウオーズにでてきてたかしら?
そんな感じの衣装よね。

そして、


港周辺             通貨単位はDh

散髪屋さんの看板        市場

迷路のような街の青い空     迷路のような街の青い壁

そして・・・、
泊まったホテルの屋根の上の巨大な鳥の巣


そして、それは、なぜか道路標識の上・・・。


追記:0310/AM10:00(SWEDEN)

南スペインはTARIFAから、モロッコの港町TANGERへ、
高速船で35分の看板だったけど、実際はきっちり1時間かかりました。(苦笑)
しかも帰りは、出航予定時刻に「ボゥ〜」と、出航の合図がでたのに、
実際に船が動き出したのは、予定出航時刻より、1時間遅れでした。
そして、やっぱり35分ではつかなかったのです。
乗ったのは高速船だったのよ、看板と同じ船だったもん、
ほんとぅよ。(泣)


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 [*Christmas holidays 2005]

クリスマス休暇の旅のおはなし/その7

白。

はためく白。
まぶしい白。
シーツの白。

白。


1番南の街、TARIFA。
雨にぬれる石畳の路地裏に見つけた小さなペンション。
小さなレセプションに、明るく笑顔のかわいい女の子。
簡単な英語さえも、まったく通じない。
身振り手振りにくわえ、ちっちゃなメモ用紙に絵を描く。
女の子は、笑いながら大きい身振り手振りで答えてくれる。
食事なし、トイレシャワー共同。
2人で25ユーロ。(約3,500円)

お部屋を見たいと手でワッカをつくり、目にあててキョロキョロする。
女の子は、わかった、というように、
同じように手でワッカをつくり、目にあててキョロキョロする。

4畳半くらいのお部屋にシングルベッドが2台と洋服掛けがひとつ。

しわひとつないベッドメイク。
ピカピカに磨かれた床、真っ白い壁、
仕上げの粗い白く塗られた木製の窓枠。
高い天井、むき出しの梁、小さな照明、
黒い鉄の檻で囲まれた奥行きの浅いバルコニー。

とてもセンスのいい部屋だった。


なのに、部屋の写真がない・・・。(涙)




   寄り道したBOLONIAの海岸


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